コロナの感染が広がってきている昨今ですが、感染対策をしっかりして、家族で旅行に出かける人も多いかと思います。
感染対策をする上で気になるのが、アルコール消毒液の機内持ち込みについてです。
空港やホテルには至る所にアルコールが設置されているので持っていかない人も多いかもしれません。とはいえ、アルコールは持っておいた方がなにかと安心ですよね。
では、アルコール消毒液は機内に持ち込みできるのか?
結論から言うと、アルコール消毒液は機内に持ち込みが可能です。ただ、機内持ち込みにはいくつか条件があります。
ルールがちょっと複雑のため、以前調べたんだけど忘れちゃった、、、という方も多いかもしれません。
ということで、本日はアルコール消毒液を機内に持ち込む際の条件と注意点についてまとめてみます。
アルコール消毒液は「化粧品類・医薬品類」

まずはじめに、アルコール消毒液は引火性のある危険物に該当します。ほとんどのアルコール消毒液の容器には、「火気厳禁」や「火気と高温に注意」という表記があるはず。

引火性があるなら、機内持ち込みできないんじゃ??
と思われるかもしれませんが、前述の通りアルコール消毒液は機内持ち込みが可能です。
その理由としては、アルコール消毒液が「化粧品類」または「医薬品類」に分類されるためです。引火性のある液体でも、「化粧品類・医薬品類」については、一定の範囲内で機内持ち込みが許可されています。
逆に言えば、「化粧品類・医薬品類」以外の危険物は機内への持ち込みができません。
注意点としては、手や体に直接つけることを想定されていないエタノールなどは「化粧品類・医薬品類」に分類されないので、機内持ち込みできません。。手や体に直接つけることを想定している商品には、「ハンドジェル」などの表記があるので事前に確認してみましょう。
また、液体を別の容器に移し替えてしまうと用途の確認ができなくなってしまうため、機内に持ち込みができなくなってしまう可能性があります。
容器を移し替えてよいかどうか念のため確認したところ、「JALはNG」で、「ANAはOK」という返答をいただきました。つまりは、保安検査場の検査官の判断によるということですね。
基本的には容器を移し替えて、もきちんと説明すれば問題ないと思いますが、場合によっては没収されるということです。
特に海外へ行く場合は外国語で説明をする必要があるので注意。心配な方はアルコール消毒液含めて、化粧品の容器の移し替えはしないほうが無難です。
国内線への液体持ち込みは「2リットル」まで

国内線へのアルコール消毒液の持ち込みは可能ですが、液体を機内に持ち込むためには以下のとおり条件があります。

液体でも「アルコール飲料」と「化粧品・香水・医薬品」では条件が異なる、というところは要チェックポイントですね。
では、「アルコール消毒液」はどちらに分類されるのか?
正解は、、、、
「化粧品・香水・医薬品」になります。
最初にアルコール消毒液は「化粧品類・医薬品類」に分類されることをご説明しましたが、アルコール消毒液は肌に直接ぬるものなので「化粧品類・医薬品類」となります。
「アルコール飲料」ではないことから、アルコール度数の制限も受けません。アルコール飲料は70%以下のものしか持ち込みができませんが、アルコール消毒液はアルコール濃度が71%以上でも機内持ち込み&お預けが可能です。
まとめると、国内線でのアルコール消毒液の持ち込み条件は以下の通り。
・1人当たり2Kgまたは2リットル以下
コンビニやスーパーで売っているペットボトルがだいたい500mlです。それが4個まで許容されるので、かなり大きい容量を持ち込めることがわかるかと思います。
なお、ジュースは危険物ではないため、持込の制限を受けません。あくまで、化粧品などの危険物に対する持込制限となります。
一部空間除菌製品は不可

使用時に腐食性物質(亜塩素酸ナトリウム水溶液)を発生させるような商品、たとえば、大幸薬品が販売するクレベリン(置き型タイプ、ペンタイプ、フックタイプ)は、機内への持ち込みができないので注意してください。預け入れもできません。
保安検査場で検査に引っかかると即没収

容量をオーバーしている場合は、保安検査場で即没収となります。
僕は制限をうっかり忘れていて、お酒を没収されたことが何度かありますが、ちょっと恥ずかしいので検査を通る前にしっかりと荷物をチェックしておきましょう。
国際線への液体持ち込みは「1リットル」まで

実は、国内線と国際線では機内に持み込みできる液体の容量が異なります。
国際では以下のルール設けられています。
・1人当たり1Kgまたは1リットル以下
・容量が1リットル以下の再封できる1つの透明な袋に液体をすべてまとめる
国際線でもアルコール消毒液(化粧品)の持ち込みは可能ですが、条件が国内線とは大きく異なります。
1つ目の条件が、1つの容器あたりの液体の内容量が100ml以下であること(国内線は0.5Kgまたは0.5リットル以下)。
2つ目の条件が、機内に持ち込む液体の総容量が1ℓ以下であること(国内線は2Kgまたは2リットル以下)。
100mlはかなり小さいので、購入前に容器の容量を必ずチェックしてください。
また、危険物である液体が入った容器は、ジップロックなどの口元を閉じることができる、総容量が1リットル以下の透明な袋にまとめる必要があります。
国内線の感覚で行ってしまうと、保安検査場で引っかかるので注意しましょう。
なお、個人的なオススメとしては、国内線の移動も国際線の規約に合わせておくということです。そうすることで、今回は国際線だからあれがダメで、、、なんてこともなくなります。
機内持ち込みにオススメのハンドジェル
国際線の規約ベースで考えるのであれば、1つの容器の容量が100ml以下である必要があります。ですので、普段から100ml以下のものを持ち運ぶようにしておくと良いでしょう。
また、前述の通り、アルコール消毒液は「化粧品類・医薬品類」に分類されるため、アルコール濃度の制限を受けません。
しかしながら、保安検査場の保安官によっては判断が異なる可能性があります(アルコール飲料に分類されると言われるかもしれません)。
ですので、念のためにアルコール濃度が70%以下の消毒液を持っていった方が無難です。
なお、米国疾病管理予防センター(CDC)によると、コロナ対策としてアルコール濃度60%以上の消毒液の使用を推奨しているようです。
濃度が70%のものはぎりぎりセーフですが、心配の方は度数60%代のものを選ぶようにすると良いでしょう。以下に紹介するものはすべて濃度が70%以下のアルコールハンドジェルです。
まとめ

以上、アルコール消毒液を機内に持ち込む際の条件と注意点を紹介しました。
アルコール消毒液の機内持ち込みのルールをおさらいです。
国内線 | 国際線 | |
アルコール消毒液の持ち込み(直接肌につけるもの) | ⭕️ | ⭕️ |
1容器あたりの容量 | 0.5Kgまたは0.5リットル以下 | 0.1kgまたは0.1リットル以下 |
1人あたりの容量 | 2Kgまたは2リットル以下 | 1Kgまたは1リットル以下 |
機内持ち込み時の注意 | なし | ・すべての液体の容器をジッパー付きの透明なプラスチック製の袋に入れる ・袋のサイズは容量1L以下(※縦横の合計が40cm以下) |
これから飛行機に乗るという方は参考にしてください。